中国がシビアに切り捨てられたいたのが面白かった。
わずか25歳の時、ソ連における乳幼児死亡率の悪化から、ソ連崩壊を予測(1976年)した天才フランス人社会科学者へのインタビューを書き起こしたものです。
中国は、信じられないぐらいお金になるので、欧米は誉めそやしているが、中国の首脳陣にも、中国をコントロールできてはいないとのこと。
要するに、金の卵を産むガチョウとして、欧米は中国を大切に飼育しているということでしょう。
氏によると、今後世界で、自ら意思決定できる強国は、ドイツと米国、それにロシアの3カ国であると。
ドイツ=EUの二重帝国の力が強くなるに連れ、米国はこれに抗しきれなくなり、ロシアと組むしかなくなる。
第三極の可能性として、ロシア、インド、中国が手を結ぶユーラシア同盟があるものの、この同盟は、日本が加入しない限り、テクノロジーの面で決定的に劣る。
イギリスは、ハンガリー同様、EUから離脱していく。イギリスには英語圏という、若々しい後背地が存在している。
サウジアラビアは米国に面従腹背しつつある。
”親米左翼”とも言われるエマニュエル=トッド氏の母国フランスや日本は、このままだとメインプレイヤー足りえなくなる。
今般のシリア難民問題における、ドイツと周辺諸国の対応関係を観察していると、ドイツ=EUの二重帝国が2003年から飛翔しているという主張には、リアリティが増しつつあるのではないでしょうか。
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