以下、『かわいそうな歴史の国の中国人』より抜粋
P23~24
先ほど漢人は歴史の滅亡とともにいなくなったと言いました。
日本だけが、大昔に伝えられた文字を漢字と呼び続けてあげたので、中国人が今になって自分達を漢族と言い出したというのが真相です。
西暦184年に起きた黄巾の乱によって、後漢が崩壊したときに、それまで
6000万人ほどであった人口が、10分の1ほどに激減して、有名な『三国志』の時代になります。・・・もとの
秦・漢の領域に、五胡と呼ばれる遊牧民や狩猟民が北方かや西方から移住してきました。やがて、内地に定着した・・・・・・
589年に、北魏を受け継いだ北朝の隋が、南朝の陳を滅ぼしてシナを統一するのです。この混乱の中で、最初の
漢人は事実上消滅してしまいます。
隋も唐も北方の遊牧民出身で、その家来となって政権を樹立したのが、シルクロードの交易を担っていた中央アジア出身のソグド人たちです。だから、唐は世界帝国だとかいってますが、漢人が建てた国家とはいえません。
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