まずPSO2の方ですが、現状は「台湾/香港/マカオ版」が別サーバーで稼動しています。
コスチュームやロビーが現地カルチャライズされており、逆輸入して欲しい逸品が揃っています。
今後その他の東南アジア諸国でも展開を予定しています。
予定では欧米展開が先立ったはずですが、そちらは目処が立っていません。
酒井プロデューサーのコメントなどを読むと、欧米だと日本人ユーザーとの嗜好が違いすぎて、大幅なリファインが必要とのことで、そこでプロジェクトが座礁しているのかもしれませんね。
PSO2の海外展開は、凹凸文化理論の格好のケーススタディになりそうです。
すなわち日本の内向的/空想的カルチャーが、同じ凹文化圏である台湾東南アジアではそのまま受け入れられるのに対し、凸文化圏である欧米ではどうしても文化障壁の壁が高く立ちそびえる・・・というところでしょうか。
とはいえ、台湾では日本版にない「強くなるコスチューム」なども予定されているとのことですが。。。
ではもう一方のチェンクロを見てみましょう。
こちらは現在韓国版のみの展開で、あちらでも結構人気のようです。
上の画像にあるように、日本版にないオート機能が実装されています。
チェンクロはご存知のようにテキスト部分のボリュームが多いため、まずは翻訳しやすい韓国版が選ばれたのかもしれません。
凹凸文化理論では、韓国は凸文化圏に配置されています。
ただし、半島を南下するにつれて、凸の牧畜文化の特徴である食用家畜の本格的飼育、家畜の去勢、肉食愛好がが少なくなる(『日本人らしさの発見』P.90)点から見て、かつて半島南部は、凹文化圏に属していたのでしょう。
歴史的に見て、4世紀頃は半島南部は日本の直轄領と属国の領地で占められていましたし、新羅の王族は倭人出身者がいたりと、凹文化圏だったことは間違いないです。
日本にも臣従していた新羅の時代までは、凹文化圏に属していた半島ですが、新羅は10世紀に滅び、満州系女真人に征服され高麗が建国されました。
満州系やモンゴル系の凸文化系の人々が支配貴族集団となり、新羅系の男系Y遺伝子が激減した半島では、その後の満州系やモンゴル系の度重なる征服により、新羅系のY遺伝子はほぼ滅んでしまいました。
これは何を意味するかと言うと、現在の半島居住民はほぼ全て、満州系やモンゴル系の征服者と、征服された新羅系の女性の間に生まれた子孫達ということです。
半島の言語自体は、新羅時代から今に至るまで連続性を保っている(母から子に受け継がれた)と思われますが、支配層が凸文化圏だったため、文化も凹から凸に移行したのでしょう。
いわば半島の人々は、凸文化の征服者スペイン人兵士と、凹文化の被征服者現地人女性との間に生まれたメスティーソと、文化的立ち位置がそっくりです。
と話は脱線(?)しましたが、半島南部では歴史的に、凹文化を受け入れる余地が、純粋な凸文化地域よりあるのだと思われます。
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